生活していると、人との関わりは必ずあります。その際、望んでもいないようなトラブルに巻き込まれてしまうことも時にはあるかと思います。契約トラブル、詐欺や嫌がらせ等、世の中には様々なトラブルが存在しており、誰もが巻き込まれる可能性があります。特に詐欺というのは、毎年手口を変えて仕掛けてきますので、なかなか問題解決が難しく、被害者が泣き寝入りしてしまうことが多いのが現状です。
契約と聞くと、一度締結してしまったら、後々何を言ってもどうしようもないというイメージをお持ちの方も多いかもしれません。実際は、そのようなことはありません。消費者契約ではクーリング・オフ制度があり、特定のもので一定の期間内であれば無条件に契約を解除することができます。また公序良俗に反するような合意、相手方が契約を約束通り実行しない場合等も、契約した後でもどうにかなることがあります。
契約トラブルの場合は、もう一度契約内容をよく確認し、あきらめないことがとても重要になってきます。
詐欺は毎年手口を変えて仕掛けてきますので、なかなか問題解決が難しく、被害者が泣き寝入りしてしまうことが多いのが現状です。実際、実行している人間がどこの誰であるのかわからないケースが大半であるため、どうしようもないという場合がほとんどです。
詐欺の特徴としては、ほとんど電話のやり取りになります。そして、何らかの理由でお金や個人情報を取ろうとしてきます。詐欺に掛からないようにするには、電話でお金や個人情報を請求された場合は、絶対に疑うことが必要になってきます。
「会社の金で株に手を出して失敗し、横領で訴えられるため助けてほしい」
50歳代女性方に、息子を装った者から
「今日、会社に監査が入る。監査前にお金を戻せば何とかなる。宅配便が家に向かう。」
との連絡。
その後、言葉巧みに焦らせ、現金300万円を騙し取ろうとした事例。
「俺の責任だ!今日中に会社の取引先にお金を支払わなければならない」
60歳代女性方に、息子を装った者から
「電車の中で鞄を無くした」
との連絡。
その後、信用させるために、駅員役、会社の上司役など複数の者が電話をかけ、現金700万円を騙し取ろうとした事例。
「誰にも言わないで。不倫相手を妊娠させた。示談金を何とかして!」
60歳代女性方に、息子を装った者から
「子どもができちゃった。相手は旦那さんがいる人で、旦那さんが怒っている。弁護士に入ってもらった。お金を送ってほしい。」
との連絡。
その後、示談金として100万円を騙し取ろうとした事例。
「警察官、金融庁職員等を装って、キャッシュカードを騙し取る被害が急増中」
都内に居住の高齢者に対して
「振り込め詐欺犯人を捕まえた。犯人の持ち物から名簿が出て来てあなたの名前も載っていた。キャッシュカードを偽造されているかもしれない。」
等と申し向け、
キャッシュカードを騙し取ろうとした事例。
「携帯替えた」「使い込み」「98万円」の波状攻撃
離れている息子から
「携帯買い換えて番号が変わったんだ…新しい電話番号を控えといてよ」
との連絡。
その番号から数日後、再度の電話。
「アルバイトで洗浄器の販売をしていたんだけど、心配の穴埋めするために会社の金を使い込んじゃって…。会社の上司が立て替えてくれたんだけど、早く返さないと会社をクビになっちゃうから98万円振り込んで!」
息子の携帯からかかってきたと信じている父親が振り込んだ事例。
「お母さん、このままだと何されるか分からないよ…」
息子から久しぶりの電話。懐かしいと思うのもつかの間、おびえた声で
「友達の保証人になったらその友達がいなくなってしまった。このままだと取り立て屋に何をされるかわからない、すぐに金を振り込んでほしい。」
と懇願された母親が振り込んだ事例。
「友人の連帯保証人となった…」
60歳代女性方に息子を装って現金200万円を騙し取ろうと、数回にわたり電話をかけましたが、未遂に終わった事例。
犯人は電話で
「友人が起業するにあたって連帯保証人となった。その会社が業績悪化のため友人は夜逃げし、金が必要になった」
旨申し向け、現金200万円を騙し取ろうとしたもの。